Revitのフリーズの処方箋

「名前を付けて保存」をするとフリーズする

最近Revitが頻繁にフリーズするようになってしまい困っていた。最初はRevit側の問題を疑い、Revitのアドインを無効にしたり色々試したのだが、うまくいかない。フリーズを誘発する操作は、ファミリなどを新規作成したときに「名前をつけて保存」でファイル名を変更することで、入力しようとするとそのまま固まってしまう<図01>。とりあえず対処療法として、「名前をつけて保存」で名称を変更しないように、新規作成でも保存するときは「プロジェクト1」とか「ファミリ1」の初期名称のまま一度保存をかけ、その後にファイル名をエクスプローラーで変更すれば回避できるのだが、もちろん面倒でしょうがない。また、それをつい忘れ、何度とタスクマネージャーから強制終了したことか。。まるで「蟻地獄」である。


<図01>「名前をつけて保存」するとフリーズ

調べてみると、RevitだけではなくてWindows10の更新で、他のソフトでもフリーズする問題が報告されていた。Revitではなく、Illustratorのフリーズの解決法として紹介されていた方法を試してみると、これが筆者のRevitにもピタリとはまり、フリーズが治まったので皆さんにシェアする。

Microsoft IME

Windows10を更新すると日本語の入力モードがデフォルトの新しバージョンに設定される。Mixrosoft IMEの設定を、以前のバージョンに戻す。IMEの設定画面は路地の奥の奥の奥に隠れているので、道案内。

時刻と言語


<図02>時刻と言語

言語


<図03>時刻と言語/言語

日本語


<図04>時刻と言語/言語/日本語

日本語 / オプション


<図05>時刻と言語/言語/日本語/オプション

キーボード/ Microsoft IME

ここまで入ってやっとIMEが現れる。

<図06>時刻と言語/言語/日本語/オプション/キーボード/Microsoft IME

Microsoft IME / 全般

あともう少し<図07>。

<図07>時刻と言語/言語/日本語/オプション/キーボード/Microsoft IME/全般

以前のバージョンのMicrosoft IMEを使う


<図08>時刻と言語/言語/日本語/オプション/キーボード/Microsoft IME/全般/互換性/以前のバージョンのMicrosoft IMEを使う/オフ

もちろんデフォルトでは最新バージョンのIMEが動いている、すなわち「オフ」の状態なので、「オン」にする。

<図09>時刻と言語/言語/日本語/オプション/キーボード/Microsoft IME/全般/互換性/以前のバージョンのMicrosoft IMEを使う/オン

ようやく設定完了。これで筆者のRevitの「名前をつけて保存でフリーズ問題」は不思議なほどきれいに解決したのである。念のため、この設定でIMEを最新バージョンに戻すと、「フリーズ地獄」の状態に戻るのを確認する。少なくとも筆者のPC(事務所とノートの2台)ではこの日本語入力の設定が原因の可能性が高い。

Illustratorにしても、Revitにしても、もともと英語環境のソフトって日本語入力との相性が良くないのか?? Revitだけではなく、ソフトが突然フリーズを始めてお困りの人はお試しあれ。

筆者の現在のWindows10のバージョンは、バージョン2004(OSビルド 19041.928)です。

HN 210511